2008年04月02日 |
容リ協によるPETボトルの回収、2月も前年比5%減と不振 |
4ヵ月連続の前年同月割れ、海外流出増が影響 |
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
国の指定法人である日本容器包装リサイクル協会が2月中に全国の市町村から容器包装リサイクル法に沿って引き取った使用済みPETボトルの総数量は8,391トンとなった。 前年同月の実績に対しては5.0%減で、前月の実績に対しても12.9%少ない。月間引取り数量が9,000トンを割り込んだのは12ヶ月振り。4ヵ月連続の前年同月割れで、この結果昨年4月からの累計は129,917トンとなった。前年同期比は0.6%増で、小幅ながらも一応前年同期の実績を上回っている。しかし、同協会の今年度(07年4月から08年3月まで)の総引取り予定数量は前年度の実績を0.5%上回る141,048トンとなっている。この目標をクリアするには残る3月に過去4ヶ月の規模を大きく上回る11,131トンを引き取ることが必要となる。 市町村からの引取りがこの数ヶ月低迷を続けている点については、家庭から同ボトルを分別収集する市町村が同ボトルをこれまで以上に積極的に貿易業者に売却する施策を取っていることが大きな要因になっていると分析する関係者が多い。財務省が最近まとめた2月の輸出統計によると、2月のPETくずの総輸出数量は29,247トンで、同協会の引き取り数量の3.5倍に達している。前年同月の実績に対する伸び率も29.1%と極めて高い。 |