2008年04月04日
エチレン換算輸出入に“変化”、2月の出超幅10年ぶり10万トン割る
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省化学課が4日発表した2月のエチレン換算輸出入は、前月に続いて輸出が前年を大幅に下回り、輸入が急増した結果、差引きバランスは96,500トンと、久しぶりに10万トンの大台を割った。

 エチレン換算輸出量は前年同月比22.2%減の161,8000トン、輸入量は同146.6%増の65,300トンだった。輸出はエチレンをはじめHDPE 、PVC、VCM、SM、EG、酢酸エチルなど、16品目中9品目が前年割れ、一方の輸入はEDCと酢酸エチルを除く全10品目がいずれも前年を大きく上回った。

 この理由としては、三菱化学・鹿島事業所の第2エチレンプラントの操業停止(現在は約70%が再開中)により減産となったため、従来輸出に回っていた製品が内需に向けられたこと、また国内不足分が輸入品によって賄われた、などがあげられている。

 同課によると、輸出入バランスが10万トンを割ったのは、1998年1月の96,100トン(輸出 122,900トン、輸入 26,800トン)以来10年1カ月ぶり。

【関連ファイル】
2月実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1207289514.pdf