2008年04月09日
「住宅の省エネ向上にサッシ利用促進を」研究会が報告
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省細野製造産業局長の私的研究会である「今後の住宅産業のあり方に関する研究会」(委員長、山崎福寿・上智大教授、委員17人)は8日、「住宅産業のニューパラダイム」と題する報告書をまとめた。
 
 この中で「戦後、一大産業に成長した住宅産業が、引き続き国民の住生活とわが国経済の牽引役を果たしていくためには、新たな産業像を構築していく必要がある」とし(1)新築販売収益依存のビジネスモデルから継続収益モデルへの転換(2)業種の枠を超えた効率化(3)住生活提案産業への進化(4)国際展開の可能性の4項の提言を行なった。

 ワーキンググループ報告では、「省エネルギー対策WG」(座長、田辺新一・早稲田大学教授)が、「住宅の省エネ対策は社会全体としても喫緊の課題である」とし、省エネガラスやサッシの利用促進を訴えた。
 
 サッシや窓については“性能表示”を行い、省エネルギー性能の高い部材や窓の選択を促すべきだと、次のように明記した。
 
 <開口部の断熱性能向上のための省エネガラス、サッシの利用促進>

 (既存住宅の場合)開口部の断熱化は、断熱・遮熱性能の高いペアガラス、サッシへの取替えと内窓の付加によるものがある。

 内窓は、窓が共有扱いとなる共同住宅への適用も容易である。これらは省エネルギー性能の向上及び防音性能・防犯性能の向上にも資するものである。

 開口部の断熱化を進めるに際し、部材であるガラス、サッシとともに開口部としての窓についての性能表示を行い、省エネルギー性能の高い部材や窓の選択を促すべきである。