2008年04月10日
カネカ、中国の発泡ポリオレフィン工場 6000トンに大幅拡大
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:カネカ

 カネカは10日、中国の100%子会社である、蘇州愛培朗緩衝塑料有限公司の発泡ポリオレフィン「エペラン」(商品名)生産能力を現有年産2,400トンから同6,000トンに2.5倍増強し、現地需要の拡大に対応すると発表した。
 
 稼働予定は2008年秋で、同時に卸売り機能を追加し営業拠点の拡充を図る。設備投資額は約5億円。

 中国ではこのところ、沿岸部を中心に自動車市場が飛躍的に拡大し、今夏のオリンピックを前に薄型テレビの需要も急増している。また、世界の工場としてIT機器の生産も引き続き好調で、緩衝材や通い箱用として発泡ポリオレフィンの需要が拡大している。

 このため蘇州の現地会社で発泡ポリオレフィンの生産能力増強を決めた。また、自動車やITメーカーが集中する上海、広州に同社の支店を新設し、今後増大する需要を取り込む。自社で製造するビーズ以外に、ビーズを委託加工した成形部品も扱う。

 カネカは、日本、米国、欧州、東南アジアで発泡ポリオレフィン事業を展開しており、新たに能力増強する中国を含めて、5拠点の能力合計は年産33,000トン強となる。

【蘇州愛培朗緩衝塑料有限公司の概要】
(1)設 立  :2003年9月
(2)資本金  :3億円 (2008(平成20)年夏、7億円に増資の予定)
(3)住 所  :江蘇省蘇州市蘇州工業園区青丘街166号
(4)生産能力 :6000トン/年
(5)販売拠点 :蘇州(2008年秋以降、上海・広州を新設)
(6)取扱商品 :発泡ポリオレフィンビーズ及びその成形品

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1207795112.doc