2008年04月14日
ナフサのC&F/日本、先週の平均は923ドルに
3週連続の上昇で4週間振りに最高値を更新
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油並びに石油化学企業が先週中に国際スポット市場で契約した石油化学用ナフサのC&F価格の平均はトン当たり923ドルとなった模様。
 
 前の驟雨の平均は同896ドル台半ばであったので、同27ドル弱の値上がりとなる。率にして3%の上昇である。これでC&F/日本の週単位の平均価格は3週間連続の上昇となり、3月第2週に記録した同908.4ドルの週単位の史上最高値を4週間振りに更新した。
 
 C&f/日本に先行して変動する北西欧の先週の平均CIF価格は同884ドルで、同じく前の週の平均を3%上回っている。これも週単位の史上最高値となっている。
 
 もっとも、上昇率はいずれも原油のスポット価格のそれを引き続き下回っている。ナフサのCIF/NWEを経てC&F/日本にも大きな影響をおよぼすスポット原油相場のうち、北海ブレントの先週の平均価格の上昇率は5.4%となっている。ちなみにWTIは6.0%高、中東ドバイは4.5%高である。このことは、ナフサの需要が原油ほどにはまだ強くないことを表しているということになる。