2008年04月15日
PSPの出荷、3月も前年同月を下回る
19年度合計も4.2%のマイナス成長に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が15日に集計したところによると、同シート(PSP)の3月の総出荷数量は9,160トンとなった。前年同月の実績を5.5%下回っている。これでPSPの月間出荷量は10ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 3月の出荷も全ての品種が前年同月を下回っている。メーンのトレー反(ロールトレー)が2.8%減、また同トレーに次ぐ消費規模のラミネート丼用も7.1%減で、ともに3ヵ月連続の前年同月割れとなっている。さらに一般反は4.4%減、ラミネート一般用は16.2%減でともに10ヵ月連続の前年同月割れとなっている。
 
 これに伴う平成19年度(19年4月〜20年3月)の総出荷数量は108,460トンで、対前年度比は4.2%減となった。9年連続のマイナス成長である。
 
 同製品業界筋では、このように出荷の減少傾向が長期化してきた最大の要因として(1)スーパーをはじめとした需要家の強い要請に沿って製品の肉厚を減らしてきたこと(2)ニーズの多様化に対応してPETなど他の素材への切り替えに取り組んできたこと、の2点を挙げている。うち、薄肉化についてはそろそろ限界にきていると指摘する向きもある。仮にそうした局面を迎えた場合は、需要家の値下げ要求に対して新たな有効手法を見出していく必要に迫られる。
 
 PSPの3月の出荷実績と年度計は別表の通り。

【関連ファイル】
PSPの08年3月の出荷実績と年度計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1208231742.xls