2008年04月15日
旭化成の廃水リサイクル事業、第1号受注は蘇州・ソニーケミカル
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは15日、「廃水リサイクルサービス事業」の第1号案件を中国江蘇省蘇州市で受注したと発表した。今後とも良質な工業用水を供給し、アジアの水資源問題解決に貢献していきたいとしている。
 
 同社の「廃水リサイクルサービス事業」というのは、工場廃水を膜で高度処理し工業用水としてリサイクルする事業のことで、ユーザーは良質な工業用水を低コストで安定的に使用することができる。従来は膜モジュールの販売にとどまっていたが、事業を拡大し水処理設備の設計・建設から運転管理、メンテナンスまで運営全般を手がけることにした。
 
 中国や東南アジアでは工業化の進展とともに、水不足が深刻化しており、現地に工場を持つ企業にとって良質な工業用水の確保は重要な課題となっている。このため旭化成ケミカルズでは、将来は企業レベルだけでなく、工業開発区など地域を対象にした大規模な「インフラ整備事業」としての展開も期待できるとしている。
 
<廃水リサイクルサービス第1号案件の概要>

 今回第1号で受注したのは、蘇州市に工場のあるソニーケミカルで、廃水リサイクルサービス能力は日量約1700トン。概要は次の通り。
 
(1)場所   :中国江蘇省蘇州市新区
(2)利用者  :素尼凱美高電子(蘇州)有限公司(ソニーケミカル)
(3)供給者  :旭化成分離膜装置(杭州)有限公司
(4)廃水リサイクルサービス能力 :約1700トン/日
(5)稼動時期 :2009年1月末(予定)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1208234869.pdf