2008年04月15日 |
中海シェル石油化学、エチレン増強を計画 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:シェルケミカルズ |
(上海発=特約) シェルと中国海洋石油(CNOOC )のJVの中海シェル石油化学は広東省恵州市大亜湾の石化コンプレックスの増強を計画している。 1億ドルを投じて、現在のエチレン能力80万トンを110万トンに拡大する。計画の詳細は不明だが、2009年末の完成を目指している。 これに合わせてCNOOCは第1期の石油精製能力12百万トンを倍増し、24百万トンとする。石化原料を確保するとともに、燃料の不足する広東省に石油製品を供給する。 大亜湾での石油精製の第1期(石化より遅れて建設がスタートし、本年10月に運転開始の予定)はCNOOCの単独事業だが、恵州市当局が昨年11月にロンドンでシェルと会談した際に、シェルが製油所増設への参加に関心を示している。 中海シェルとは別に、BP-Sinopec-上海石化のJVの上海SECCO とBASF-SinopecのJVのBASF-YPCもそれぞれ増強を計画している。 上海SECCOの計画は環境評価中で、エチレンを90万トンから110万トンに拡大するとともに、BTXの能力も50万トンから60万トンに、SMの能力も50万トンから65万トンに増やす。 BASF-YPCは既報の通り、エチレンを60万トンから75万トンに増強する計画の承認を求め、先月19日に政府にフィージビリティスタディを提出している。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23657 |