2008年04月16日
VECがリサイクル支援先を決定
複合塩ビ廃材のMR等、計3件
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会は16日、同協会が新たに創設した「塩ビリサイクル支援制度」の対象に取り上げる第一次案件として合計3件を決定したと発表した。

 その一つは「複合塩ビ廃材のマテリアルリサイクルシステムの開発」で、アールインバーサテック(株)が開発を目指す。もう一つは「PVCタイルカーペット廃材のリサイクルに関する研究」で、住江織物(株)が研究を進めていく。そしてもう一つは「塩ビ壁紙廃材を原料とする吸着性炭化物の製造研究」で、(株)クレハ環境が研究に取り組んでいくことにしている。

 同協会はかねてから加工業界と一体となって塩ビ製品のリサイクルに積極的に取り組んできており、プラスチック製品全体の平均を上回るリサイクル実績を上げている。しかし同製品の市場の拡大や環境保全の徹底にはリサイクル推進活動のさらなる充実・強化が必要と判断、関係企業が取り組むリサイクル技術の開発や廃棄物の分別・収集システムの開発、ならびにリサイクル新技術の実証試験、等の活動を経済面でも支援していくことにして希望企業を募集していたもの。今回の採択に続いては、4月末締め切りで第2次応募を募っている。