2008年04月17日
PEの3月の出荷、全品種が前年割れ
PPも前年超えは工業部品用だけ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンの3月の国内向け出荷数量は3樹脂全てが前年同月を下回ったが、これにはPPの工業部品用を例外にして主要品種が軒並みマイナス成長に転じたことが大きく影響した模様。

 関係筋によると、LDPEとHDPEの場合は消費量が最も多いフィルム用をはじめ加工紙用、中空成形用、射出成形用、電線用など全ての品種が前年同月を割り込んだ。フィルム用はLDPEが7.7%、HDPEが9.5%それぞれ前年を下回っている。
 一方のPPでは、工業部品用こそ6.6%増えているが、同品種に次ぐ市場規模のフィルム用は5.2%減で、雑貨用にいたっては22.2%もの減少となっている。
 PPの工業部品用は今年に入っても引き続き順調な成長を遂げている。これには、自動車の生産が輸出の拡大を支えに好調であったことが大きく寄与していると見られる。

 他の品種が揃って前年を割り込んだのは、前倒し需要の反動と輸入品の増加、さらには実需の停滞等のマイナス要因が重なって表面化したためと見られる。