2008年04月21日 | |
クラレ、独自の芯鞘構造を持った特殊複合糸「ウルトロン」ロープ向けに開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ |
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クラレは21日、独自の芯鞘構造を持つ新しいタイプの特殊複合糸「ウルトロン」をロープ用途向けに開発したため、5月1日から発売すると発表した。 ポリエステル長繊維を芯糸に、グリーンカラーに着色したビニロン紡績糸を鞘糸にした独自の芯鞘構造を持った特殊複合糸で、ポリエステル長繊維の持つ高強力・低伸度・寸法安定性とビニロン紡績糸の持つ手触り感・扱いやすさ・高耐候性をうまく掛け合わせ持っている。 鞘糸のビニロン紡績糸は原着という手法で着色されており、通常の染色方法で染色した糸よりも洗濯や太陽光による退色性に優れ、他繊維への色移りが少ない、などの特性を持つ。 同社はこれまで、ビニロン紡績糸を使用した「クレモナ」ロープ、ポリエステル混ビニロン紡績糸を使用した「クレモナS」ロープをロープ市場に出してきた。しかし、市場のニーズとしてさらに高強力で低伸度の要求があるため、独自の技術で、第3世代のロープとして今回の「ウルトロン」ロープを開発した。 具体的な使用例として、 (1)道路工事現場・建設工事現場・イベント会場などでの安全ロープ、 (2)船舶・タワー・煙突など高所での作業時の命綱 などを想定、今後積極的な市場展開を図る。 販売価格は1キログラムあたり3000円 〜 3500円(消費税込み)。初年度1億円、3年後3億円の販売を見込む。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1208753031.pdf |