2008年04月22日 |
カネカ、酵素法によるキラル化合物の工業的生産プロセスを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:カネカ |
カネカ(菅原公一社長)は22日、微生物酵素の優れた特徴のひとつである立体選択性を利用した、有用キラル化合物(医薬品原料・ビタミン類等)の生産プロセスを開発、京都大学大学院農学研究科清水昌教授、片岡道彦准教授と第一ファインケミカル社と共同で、平成20年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞開発部門)を受賞したと発表した。 京都大学との共同開発では、特にキラルアルコール類の開発が評価された。カルボニル化合物を選択性高く還元する強力なスーパー酵素を各種そろえてライブラリー化し、さらに高価な水素源である補酵素を生物学的に再生して供給する仕組みを付与することにより、新しいケトンのバイオ還元システムを構築した。 この方法を活用することにより、高温高圧を必要としない温和な条件下で、各種の高品質なキラルアルコール化合物の生産が可能となる。経済的メリットのほか、省エネルギーや廃棄物低減など環境への負荷が少ない特徴も有している。 同プロセスは、すでに2000年度から同社の医薬中間体の製造に利用されている。受章式は4月15日に行なわれた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1208845977.doc |