2008年04月28日
1〜3月期の輸入ナフサ価格、64,700円に上昇
前期比5,100円高で四半期単位の史上最高値に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が28日に集計した3月の輸入通関速報によると、ナフサの1〜3月期の総輸入数量は625万6,900キロリットル、総輸入金額は4,045億2,658万3,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は64,653円となる。これを基準とした同期の国産ナフサ価格は同66,700円となる見込み。四半期単位の史上最高値となる。

 これで四半期単位の輸入ナフサ価格は、06年10〜12月期の同46,100円をボトムに5・四半期連続の上昇となることが確定した。前期(昨年10〜12月期)に比べると約5,100円(8.6%)、前年同期(昨年1〜3月期)に対しては同17,900円(38.2%)高い。国産ナフサ価格も同じ幅の値上げとなる。
 
 うち3月の総輸入数量は227万2,832キロリットル、総輸入価格は1,445億4,587万4,000円であった。平均単価は63,597円で、2月を同966円下回り、3ヵ月連続の下降となった。しかし1月が同65,975円という月間史上最高値になったのが響いて同期トータルの平均では1980年1〜3月期の同62,142円を抜いて史上最高値を記録することとなった。原油のスポット相場の高騰に引っ張られるかたちで昨年11月以降の国際スポット相場が急騰してきたのが大きく影響した。
 
 エチレンセンター筋の間では、最近のスポット相場の再騰振りから推して4〜6月期の輸入価格がさらに引き上げられるのは必至と発言する向きが増えている。