2008年04月28日 |
シンテック・07年の業績、高水準の利益確保 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:シンテック |
信越化学の金川千尋社長によると、米国ではサブプライムローン問題から住宅建設が大幅に落ち込む中、塩ビ子会社のシンテックが“健闘”し、07年12月期決算では前期比減収減益とはなったものの312億円の経常利益を計上した。 金川社長は「米国の住宅着工件数は一時の200万戸から100万戸へと半分に減った。塩ビの需要も大幅減少したが、シンテックは、“アメリカ国内だけが市場ではない。グローバルに世界を相手に仕事をしていこう、こういう時にこそ本当の力を出そう”と頑張ってきた。それが業績につながった」と背景を説明した。 シンテックは現在、ルイジアナ州に電解からPVCまでの一貫生産工場を建設中で、今年6月には稼動開始の予定だが、同社長は「工場には今は時期がよくない。急がなくていいと、繰り返し言ってある。ただ、ソーダの市況はいいしイオン交換膜法の強みもある」と、さっぱりした表情。言葉ほど深刻ではなさそうだった。 【シンテック・07年12月期の業績概要】 ◇売上高 2357億円(△6.2%) ◇経常利益 312億円(△28.6%) ◇税前当期純利益 347億円(△20.6%) ◇当期純利益 238億円(△19.1%) 【関連ファイル】 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1209377035.tif |