2002年05月13日
クラレ、遮光性とガスバリアー性の「エバール」フィルム新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ

 クラレは9日、ガスバリアー性をもった遮光性「エバール」フィルムを開発したと発表した。「エバール」フィルムは、本来高いガスバリアー性に特徴があり、食品包装材料を中心に需要を伸ばしてきたが、透明性が高いこともあって、光(とくに紫外線)を遮る必要のある食品包装には適していなかった。
 
 今回開発したフィルムは、「エバール」樹脂に特殊な遮光性材料を加えてフィルム加工したもので、アルミ箔に近い遮光性とガスバリアー性という両方の機能を併せ持っている。合成樹脂製フィルムとしては初めての製品化。
 
 今後、食品包装をはじめ、メディカル関連や化粧品、飲料紙容器など、酸素や光による劣化防止が必要な包装材料分野に需要拡大を図っていく方針。
 
 フィルムの規格は、厚み15μm、幅50~20cm、巻長2000m、4000mとなっている。販売目標は、初年度1億円(約70t)だが、3年後には3億円(約190t)を目指す。