2008年05月01日
3月のエチレン換算輸出入、出超バランス12万トン
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省化学課は1日、3月のエチレン換算輸出入を発表した。輸出が前年を大きく下回り、輸入が2倍に増えた結果、差引きバランスは120,700トンとなり、前年同月の19万8,000トンに比べて大幅縮小した。

 輸出は前年同月比20.7%減の181,000トン(輸出比率:30.9%)、輸入は同99.7%増とほぼ倍増の60,300トン(輸入比率:13.0%)だった。
 
 品目別に見ると、輸出はエチレンをはじめLDPE、HDPE 、PS、PVC、VCM、SM、EG、酢酸エチルなど、15品目のうち12品目と軒並み前年割れ、一方の輸入はエチレンとして2万トン入ったほか、多くの品目で前年を上回った。

 三菱化学・鹿島の第2エチレンプラントが3月中旬過ぎまで操業停止していたため従来輸出に回っていた製品が内需に向けられたこと、また国内不足分を輸入品でまかなったことなどが主な理由と見られる。
 
 なお、これまでの出超バランスは08年1月105,100トン、2月は96,500トンだった。3月は下旬から三菱化学のプラントが操業再開しており、1、2月に比べると、出超ペースは回復してきたともいえそうだ。

【関連ファイル】
3月 エチレン換算輸出入実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1209628169.pdf