2008年05月02日
三菱レイヨン、新中計「MMA事業で世界トップ目指す」
2010年度数値目標 売上高 5000億円、営業利益 400億円
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは2日、08年度ー10年度の第6次中期経営計画「グローバルUS/2010」を発表した。コア事業であるアクリル系事業をさらに拡大し、規模・収益で世界ナンバーワンを目指すほか、将来の“一兆円企業”を視野に入れた戦略を展開する。最終年度の2010年度には売上高5,000億円、営業利益400億円を達成するとしている。
 
 当面の重要課題として、特に「事業競争力の強化」と「コア事業の成長加速」をあげ、以下の点を強調した。

■事業競争力の強化 
 従来から取り組んでいる生産技術革新、生産体制の高度化、物流・在庫マネジメントをさらに進め、3カ年で100億円のコスト合理化を目指す。収益構造の改革を推進し、競争力の強化を図る。
 
■コア事業の成長加速
・MMA事業の拡大
 MMAチェーンでは世界市場において品質、事業規模、収益力で圧倒的な競争力のある地位の構築を目指す。現行新増設計画に続きさらなる設備投資、アライアンスやM&A等あらゆる成長拡大戦略を推進する。

・AN系事業のポートフォリオ変革
 衣料・インテリア向けアクリル繊維事業のダウンサイジング、炭素繊維原料であるプレカーサーへのシフトを加速する。原料モノマーから一貫生産できる強みを活かし、新商材の戦力化、高付加価値素材の展開など、独自性・競争力のある事業として拡大を図る。

 08〜10年度の設備投資額(累計)は1,300億円、減価償却費は900億円、研究開発費は450億円の予定。

<2010年度の数値目標> 単位:億円 ( )は08年度予想
◇売上高      5,000(4,300)
・化成品・樹脂   2,500(1,950)
・AN繊維・誘導品   700(710)
・炭素繊維・複合材  550(470)
・アセテート・膜  1,250(1,170)

◇営業利益     400(300)
・化成品・樹脂   260(210)
・AN繊維・誘導品   30(△10)
・炭素繊維・複合材  65(60)
・アセテート・膜   45(40)


ニュースリリース参照
中期経営計画
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1209719623.pdf

中期経営計画 説明資料
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1209719623.pdf