2008年05月02日
L-LDPEの3月の出荷、前年比12.1%減に
1〜3月期も前年比3.5%減と低迷
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の3月の総出荷数量は76,725トンで、前年同月の実績を12.1%下回った。
 2月も同2.5%減と低迷したが、3月はさらに大幅のマイナス成長となった。これには、大手メーカーの一つの三菱化学の生産量が鹿島の第2エチレンプラントの運休の影響で大幅に縮小したのが響いて同樹脂業界全体の総生産量が前年同月を9.8%下回ったことが大きく影響している。また、三菱化学や大手商社さらには大手需要家等による海外品の手当てで同月の輸入量が急拡大したことも少なからず作用したと見られている。
 
 3月の出荷のうち、国内向けは63,952トンで前年同月の実績を11.2%下回った。一方の輸出は12,773トンで、これも同16.5%の大幅減となっている。
 
 この結果、1月から3月までの総出荷数量は223,324トンで前年同期を3.5%下回った。うち国内向けは189,282トンで同3.4%減、輸出は34,042トンで同4.5%減となっている。LDPEホモポリマーの3月と1〜3月期の出荷実績がともに前年を割り込んだ最大の要因は、L-LDPEがこのように極端なまでの不振に陥ったことにある。