2008年05月07日 |
三菱ガス化学、高純度イソフタル酸10万トンの増設完了 稼動入り |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は7日、子会社のエイ・ジイ・インタナショナル・ケミカル(=AGIC、本社:東京都港区)が、松山地区で進めていた高純度イソフタル酸(PIA)年産10万トンの増強工事が完了し、商業生産に入ったと発表した。生産能力は既存設備と合わせて年産23万トンとなり、アジア最大のPIAメーカーとしての地位を固めた。 2006年12月、三菱化学から松山工場(愛媛県松山市)の休止設備(高純度テレフタル酸)を取得しPIA設備に転用したもので、投資額は設備取得費用も含めて約70億円。 AGICは、PIA需要の急速な拡大から水島工場(岡山県倉敷市)の年産13万トン設備がフル操業を続けていた。 AGICへ原料メタキシレンを供給している三菱ガス化学も、09年秋までにメタキシレンの生産能力を年産15万トンから22万トンに引き上げる計画を進めている。 ■PIAの用途と市場規模: PIAはメタキシレンから合成される芳香族ジカルボン酸で、ボトル用PET樹脂などの改質剤のほか、各種塗料、不飽和ポリエステル樹脂などの原料として使われている。需要は近年、年率7〜8%で成長、特にPETボトルや粉体塗料は高成長が続いている。 【AGICの会社概要】 (1)設立 :1968年1月 (2)株主構成 :MGC 91.6%、双日株式会社 8.4% (3)従業員数 :約60名 (4)事業内容 :イソフタル酸の製造および販売 (5)生産能力 :年産23万トン(水島工場 年産13万トン、松山プラント 同10万トン) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1210126962.pdf |