2008年05月07日
三菱ガス化学、銅張積層板の増設設備が稼働入り
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学(MGC)は7日、生産子会社であるエレクトロテクノ(福島県西白河郡)が進めていた銅張積層板およびプリプレグ月産30万平方メートルの能力増強工事が完了し、量産体制を整えたと発表した。生産能力は既存設備と合わせ月産100万平方メートルとなった。
 
 今回の能力増強では、市場ニーズが高まっている、より薄い材料の生産にも対応できる最新鋭設備を導入した。
 
 MGCは半導体基板材料として高いシェアを持つBT樹脂銅張積層板、高多層基板に使われる高性能エポキシ樹脂銅張積層板、プリント配線板の小孔加工時に使用する補助材「LEシート」を中心に製造販売している。

 主力製品のBT樹脂銅張積層板は、同社が独自に開発したBT樹脂の優れた耐熱性、高周波特性が評価され、BGA、ICカードなどの半導体パッケージ材料やモジュール基板材料として幅広く使用され、今後も需要の増加が見込まれている。
 
  また、MGCの高性能エポキシ樹脂銅張積層板は、高速化・低伝送損失化などに対応できる電気特性、高耐熱性が求められる通信インフラ機器、情報機器、半導体試験装置等への採用が広がっている。

【エレクトロテクノの会社概要】 エレクトロテクノは銅張積層板の製造を行う、MGCの100%子会社で、生産能力は月産100万HM(2008年4月現在)。銅張積層板の販売はMGCが行っている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1210126962.pdf