2008年05月08日
三菱化学の第6ナフサ分解炉も稼動再開へ
地元消防当局が運転停止命令を解除
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:三菱化学

 火災事故によって運休していた三菱化学・鹿島事業所の第2エチレンプラント内の第6ナフサ分解炉の稼動が早ければ来週半ばから再開できる見通しとなってきた。地元の消防当局が1〜5号炉に続いて6号炉についても運転停止命令を解除する旨を7日に同社に伝えてきたことによる。

 同炉が再稼動すると合計8炉のうちの6炉が復帰、その結果、第2エチレンプラントのエチレン生産量は年間ベースで39万トンとなる。もとの総生産量の82%までカバーされる計算となる。
 残る2炉のうち第7号炉(分解能力は6号炉と同じ年7万トン)の稼動再開が認められるのは、今年秋から年末までの間となる見通し。原料多様化を主目的に増設された最新の第8炉はダメージが大きいので再稼動のめどが立っていない。それでも、第7炉が復帰するとその時点で従来とほとんど同じ規模の生産が可能になると見られる。