2008年05月12日
ヒアルロン酸「スベニール」を大幅増産 電化 
青海工場で現有の2.5倍 1,500万本
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:電気化学工業

 電気化学工業の川端世輝社長は9日の08年3月期決算発表の席上で、青海工場のリウマチ間接機能改善剤・ヒアルロン酸ナトリュム「スベニ—ル」の大幅増産計画を明らかにした。現有の年産1,000万本に対し2.5倍増の1,500万本設備を7月に着工する。

 増設設備は100億円余の資金を投入、10年中に完成させる予定。同社のスベニール設備はすでにフル稼動し、業界でのシエアが約30%に達している。
 
 昨年5月の時点では10年中に1,800万本に拡大する計画だったが、需要の好調でさらなる増設を決めた。電化の製法は発酵法で、ニワトリの鶏頭から抽出している生化学や明治製菓などと異なる。

 量産化が可能で、安定した供給が見込めるとしている。医薬品としては中外製薬を通して販売している。また化粧品用としても需要が伸びている。

 加えて同社は青海工場のクロロプレンゴム設備についても現有の年6万4,000トン設備をまず7万トンとし、引き続き3万トン拡大し年10万トン規模にする。すでに起工式も済ませた。