2008年05月12日
三井化学、米国のガラス・コーティング会社買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は12日、米国でプラスチック、ガラスなどを対象とするコーティング材料及びそのシステムの製造・販売を行なっている、SDC Technologies 社(SDC)を買収するため、持株会社である米・Silvue Technologies Group 社の全株式を取得することにし、5月8日(米国現地時間)、Silvue 社の株主である Compass 社およびSDC 社との間で株式譲渡契約を締結したと発表した。買収額は約100億円。
 
 SDC 社(本社:カリフォルニア州)は1986年、Dow Corning社とSwedlow 社の合弁で設立された。プラスチック、ガラス、アルミなど非鉄金属を対象にしたコーティング材料及びシステムの製造・販売会社で、三井化学は同社を買収することで、新たにメガネレンズ用コーティング材料事業に参入することにした。

【藤吉建二・三井化学社長の話】
 当社にとっては機能化学品事業の強化につながる。コーティング材料事業への参入以外にも、当社のポリマー技術とSDC のコーティング技術を組み合わせることで、新しいマーケットが開ける可能性が出てくる。例えば、米国ではバスの窓にガラスではなく、ポリカーボネートの樹脂板が使われるようになった。日本もいずれそうなっていくと思うが、そういうときに当社の技術が生きてくる。いずれにせよ、両社技術の組み合わせによるシナジーは大きい。今後が楽しみだ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1210598900.tif