2008年05月15日
エチレン装置の定修第2ラウンドが始まる
鹿島、水島、千葉の計3センターが相次ぎ運休
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国のエチレンセンターによる春の定修の第2ラウンドが始まった。エチレンプラントの今年の定修は、山陽石油化学と東ソーの両社がともに3月中旬から4月中旬にかけて実施したが、ここにきて合計3基のエチレンプラントが相次いで定修入りした。

 一つは三菱化学・鹿島の年産398,000トン能力(定修スキップ年は435,000トン能力)の第1エチレン装置で、13日に運休した。7月1日まで停まる。これに続いては同じ三菱化学の水島事業所の同450,000トン(同496,000トン)プラントと丸善石油化学・千葉の同480,0000トン(同525,000トン)プラントがともに15日に運休して定修入りした。運休期間は三菱化学・水島が6月4日まで、丸善石油化学・千葉が6月21日までとなる。

 3基ものエチレンプラントが同時に運休するとあって、わが国のオレフィンならびに各種誘導品の需給バランスは当分の間タイト化が避けられない見通し。これら3センターに続いて大阪石油化学・堺の同455,000トン(同500,000トン)プラント、三菱化学・鹿島の同453,000トン(実質現有能力は371,000トン)の第2号プラント、新日本石油化学・川崎の同404,000トン(同443,000トン)プラントが6月末から8月末までの間に順次定修を実施する。向こう3ヵ月以上にわたって石油化学品全体の需給は窮屈な状態が続きそうだ。