2008年05月19日 |
POインフレフィルムの出荷、18ヶ月連続の前年割れ |
3月も56,711トンで前年同月を7.8%下回る |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、ポリオレフィン・インフレーションフィルムの3月の総出荷数量は56,711トンとなった。前年同月の実績を7.8%下回っている。 これで同フィルムの月間出荷量は、06年10月以降18ヶ月連続で前年同月の実績を下回ることになった。総出荷量に占めるフィルム用品種の比率が高いLDPE業界とHDPE業界に取ってはいよいよ軽視できない事態となりつつある。 3月の出荷の内訳は、LDPE(L-LDPEを含)フィルムが36,483トンで同8.1%減、HDPEフィルムが18,718トンで同7.8%減、IPPが1,510トンで同1.1%増となっている。IPPは9ヵ月振りに前年同月を上回ったが、LDPEフィルムは18ヶ月連続の、またHDPEは19ヶ月連続の前年同月割れとなった。 1月から3月までの累計は、161,325トンで前年同期を5.0%下回っている。うちLDPEフィルムは104,667トンで同5.4%減、HDPEフィルムは52,548トンで同4.3%減、IPPは4,110トンで同1.3%減となっている。 うちHDPEフィルムとLDPEフィルムの縮小には、中国をはじめとしたアジア諸国からの安価なPE袋の輸入の増加と大手スーパーの間に広がり始めたレジ袋の使用自粛の動きが大きく影響していると見られる。 |