2008年05月19日 |
三菱ガス化学の中国メタノール誘導品会社、南京で生産開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
(上海発=特約) 三菱ガス化学と伊藤忠の南京化学工業園区のメタノール誘導品工場が完成し、4月下旬から本格運転に入った。昨年9月に建設工事を完了、11月から試運転に入っていた。 菱天(南京)精細化工有限公司が運営するもので、三菱ガス化学が 85.1%、伊藤忠ケミカルフロンティアが 10.0%、伊藤忠商事が 4.9%を出資し、2005年11月に設立された。 第1期はジメチルアミン(35千トン)、ジメチルホルムアミド(DMF:40千トン)及びジメチルアセトアミド(DMAC:10千トン)を生産する。2006年4月に建設費 54百万ドルで建設を開始した。 同社では第2期計画ではトリメチロールプロパンの生産を検討、その後も順次メタノール誘導品を展開する予定だが、詳細は明らかにされていない。 原料は三菱ガス化学のサウジのJVから供給する。(同社は重慶でのメタノール計画も検討しているが、着工していない) 三菱ガス化学はメタノール事業をコア事業の一つとして位置づけ、サウジアラビア、ベネズエラ、ブルネイの各地でメタノールプラントの増設・新設計画を進めているが、化学製品の大消費地である中国で誘導品事業を展開することで、メタノール事業の一層強化・拡大を図っていくことにしている。 (参考:既報) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=18635 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17259 |