2008年05月21日
旭化成ケミカルズ、合成ゴムも値上げへ
石油化学製品、値上げの輪が一気に広がる
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは20日、合成ゴムの国内販売価格を6月2日出荷分からキログラム当たり22〜25円引き上げると発表した。同社の石油化学製品の値上げ表明は、19日に発表したポリエチレンの同20円の価格修正に続いてこれが二件目。
 
 この日同社が打ち出した値上げの対象となるのは、BR(商品名;ジエン)とSBR(同;タフデンならびにアサプレン)の2品目。上げ幅はBRが同25円。SBRが同22円。ともに、原料費、用役費、諸経費の高騰で採算が大幅に悪化しているので、自らの合理化努力でカバーしていけない分を製品価格に転嫁していかざるを得ないと説明している。
 
 化学業界の間では、今週に入ってから汎用樹脂部門を皮切りに各種石油化学製品の値上げ表明が相次いでいる。21日以降もその輪はさらに大きく広がっていく見通しにある。