2008年05月22日
PSPの出荷、4月も前年比9.2%減と不調
11ヵ月連続で前年同月を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が22日に集計したところによると、同シート(PSP)の4月の総出荷数量は8,370トンとなった。前年同月の実績を9.2%下回っている。
 
 これには、出荷量が最も多いロールトレー(トレー原反)が前年同月を15.6%下回ったことが大きく影響している。他の分野も軒並み前年を下回ったが、縮小率は一般反用が0.5%、ラミネート丼用が7.0%、ラミネート一般用が4.5%といずれもロールトレー用ほど大きくない。
 
 これでPSPの月間出荷量は、昨年6月以降11ヵ月連続の前年同月割れとなった。ロールトレー用とラミネート丼用はともに4ヵ月連続の、また一般反用とラミネート一般用は11ヵ月連続の前年同月割れとなっている。
 
 この結果、今年1月から4月までの総出荷量は32,990トンとなった。前年同期の実績を6.8%下回っている。この場合も、主力のロールトレー用が7.9%減の13,670トンにとどまり全体の足を引っ張っている。
 また昨年5月から今年4月までの年間総出荷量は107,610トンで、過去1年の実績を4.7%下回るかたちとなった。ただしロールトレー用は前年比2.9%減の46,640トンで、他の分野に比べると縮小率は小さい。最近のPSPの出荷の不調が主としてロールトレー用の需要不振にある点がこうした点からもうかがえる。製品の薄肉化の進展が大きな要因と見られている。
 
 PSPの4月の出荷実績と1〜4月合計ならびに5〜4月合計の数量は別表の通り。

【関連ファイル】
PSPの08年4月の出荷実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1211427240.xls