2008年05月23日
EPSの出荷、4月も前年比6.8%減と不調
水産用の不振が響いて9ヵ月連続の前年同月割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が22日に集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の4月の総出荷数量は14,295トンで前年同月の実績を6.8%下回った。これでEPSの月間出荷量は9ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 主要需要分野別の実績では、消費量が最も多い水産用が同13.3%もの減少となっている点が特に目を引く。これで水産用は12ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 また、その他成型品用と家電用もマイナス成長が長期化している。前者は11.5%減で7ヵ月連続の、後者は11.8%減で9ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 一方、農業用は同35.2%増で11ヵ月連続の前年同月超えとなっている。主要需要分野では唯一、長期安定成長を続けている。ブロック用は同8.2%増で6ヵ月振りに前年同月を上回った。
 
 この結果、1月から4月までの総出荷量は51,809トンとなった。前年同期の実績を7.4%下回っている。農業用は14.2%増えているが、水産用の8.7%減をはじめ農業用以外の分野が軒並み不調であったためトータルでは大幅な前年同期割れとなった。
 
 EPSの需要分野別の4月の出荷実績と1〜4月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの08年4月の出荷実績と1〜4月の累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1211529524.xls