2008年06月02日
スポットナフサの5月の契約価格、初の1,000ドル超え
C&Fトン当たり1,042ドル弱で先月よりさらに11%高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手商社や石油ならびに石油化学企業が5月中に国際市場で契約したナフサの月間平均輸入C&F価格はトン当たり1,042ドル弱となった模様。月間ベースでは初の1,000ドルの大台超えとなった。
 
 4月の平均契約価格は同940ドル台の半ばであった。したがって5月は同100ドル強の値上がりとなる。率にして10.8%高となる。これで9ヵ月連続の上昇となった。前年同月の価格に比較すると、約331ドル高い。率にして46.5%ものアップとなる。
 北西欧のCIF価格も同様に大幅に上がっており、5月平均は約987ドルとなっている。前月の平均を9.3%上回っている。
 いずれも、原油のスポット価格の続騰に誘発されてのもの。WTIの5月の平均価格は4月を11.6%上回っている。また前年同月に比較すると97.5%もの値上がりとなる。ナフサ価格の上げ幅は原油を若干下回る。しかし、これだけの幅の上昇分を石油化学製品の価格に全て転嫁するのは容易でない。減産も必要となろう。