2008年06月05日 | |
クラレ、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」新設備が竣工 | |
“鉛フリー”の環境対応型樹脂、年産11,000トン体制に | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ |
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クラレは4日、鹿島事業所(茨城県神栖市)で耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」年産5,500トン設備の竣工式を行なった。同樹脂の生産能力は、クラレ西条(愛媛県西条市)の5,500トンと合わせて年産11,000トンに倍増した。 工事は、原料モノマーであるノナンジアミン設備のスクラップ&ビルドと同時に行なった。新たに年産7000トン設備を建設し、これまでの3000トン設備を休止した。投資額はモノマーに80億円、樹脂に20億円、合計100億円。 モノマーは、芳香環と高級脂肪族鎖からなるユニークな化学構造の半芳香族ポリアミドで、他のポリアミド樹脂に比べて耐熱性、低吸水性、寸法安定性に優れた特性をもっている。 「ジェネスタ」は、同社が独自技術により開発し、2000年に事業化した。電気・電子機器の「鉛フリー」化を実現する新素材として、市場は順調に拡大。このため2010年には鹿島事業所の樹脂生産設備をさらに年産1,500トン増強し、クラレ西条の5,500トンと合わせて年産12,500トンに拡大する計画である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1212622657.doc |