2008年06月05日
旭化成ケミ、SMの国内価格を再修正へ
6月16日出荷分からキロ35円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは16日出荷分からSM(スチレンンモノマー)の国内販売価格を1キログラム当たり35円引き上げる。今年に入ってからは1月に実施した同10円に続く2度目の値上げ。

 原油の高騰に伴うナフサ価格とBZ(ベンゼン)価格の急上昇分の製品価格への転嫁を目的としたもの。ナフサ価格については、7〜9月期の国産ナフサ価格が1〜3月期より1キロリットル当たり15,300円上がって同82,000円になると予想している。
 一方の主原料のBZの価格に関しては、前回の価格修正当時にトン当たり1,100ドルと予想していたアジア相場(韓国のFOB価格)が現在は同1,300ドルまで上がっているので早期転嫁が必要になっていると説明している。同社では、BZの国際市況は今後も高止まりが続くと予想している。

 同社のSMの国内の需要家の9割以上は、かねてからアジア相場連動型の値決め方式を受け入れている。したがって今回の値上げ表明は残り1割弱のユーザーが対象となる。