2008年06月09日
ナフサのC&F/日本価格、先週の平均も1,090ドル台の高値に
北西欧の契約価格も3週連続の1,000ドル超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 日本ならびに北西欧のトレーダーや石油ならびに石油化学企業が先週中にスポット市場で契約したナフサのC&FあるいはCIFベースの週平均価格はいずれも引き続きトン当たり1,000ドル超えとなった。
 C&F/日本は同1,090ドル強、CIF/NWEは同1,038ドル強となった模様。ともに3週連続の1,000ドル超えとなった。

 もっとも、C&F/日本は前の週の平均に比べると約1.0%安い。小幅ながら5週振りに前の週の平均を下回ったことになる。丸善石油化学・千葉、三菱化学・鹿島、同・水島の計3ヶ所でエチレンプラントが定修のため運休していてナフサの必要量が縮小していることによるところが大きいと見られている。
 一方のCIF/NWEは、前の週の平均をわずか0.2%ながら上回っている。小幅とは言え5週連続の上昇となっている。ナフサのNWE市況に大きな影響を及ぼす北海ブレント原油がその前の週まで上昇を続けてきたことによるものと見られる。

 原油のスポット相場はWTIも北海ブレントも再び史上最高値をつけている。このためナフサ価格も週明けはさらに上昇する公算が濃い。