2008年06月09日 |
大洋塩ビ、再値上げを表明 |
7月1日から20円以上引き上げへ |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:大洋塩ビ |
大洋塩ビは9日、PVC(塩ビポリマー)の国内販売価格を7月1日出荷分から1キログラム当たり20円以上引き上げることにしたと発表した。3月に実施した同13円に続き今年2度目の価格改定となる。アップ率は13%強となる模様。 今回の値上げは、前回同様に原料モノマー価格の高騰と物流費や用役費等諸経費の膨張に対処した。ただ今回は、それぞれのコストの上昇率が前回値上げ時を大きく上回るのが必至の見通しにある。例えばナフサ価格の場合、7〜9月期の価格は1〜3月期の1キロリットル当たり66,700円から83,000円前後へと跳ね上がるのが避けられない状勢にある。このため今回の同社の上げ幅は、前回より大きくなった。 「値上げ幅20円以上のうち、およそ15円はナフサ価格の大幅アップに伴う原料費の上昇分、残り5円以上は物流費その他の経費の増大分をカバーするためのもので、再生産可能な事業として維持していくにはどうしてもクリアしなければならない目標だ」と同社では説明している。 一方、PVCの需給バランスは、各社が自主減産を実施しているのためほぼ均衡している。同社は今後も自主減産を継続するが、7月は大阪工場内のPVC年産17万トン設備が定修に入るため減産率がさらに高くなる見通しにある。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1212979447.pdf |