2001年05月24日 |
TEC・千代田連合、イラン・NPCの肥料プラントを受注 |
総額900億円で一括請負、アンモニア、尿素生産では世界最大 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:千代田化工建設、東洋エンジニアリング、三井物産 |
東洋エンジニアリング(TEC)をリーダーとする千代田化工建設、イランのエンジニアリング会社であるビーデック社とのコンソーシアムは24日、三井物産の協力を得て、イラン国営石油化学公社(NPC)から総額約800億円の肥料プラントを受注した、と発表した。 本件はNPCがバンダルアサルイエ地区に計画する石油化学コンビナートに位置し、アサルイエ沖に位置するサウスパースガス田より生産される天然ガスを原料に、一日当たりアンモニア2,500トン、尿素8,250トンを生産する肥料案件としては世界最大の計画となっている。 今年2月から行われた国際入札の結果、同コンソーシアムの実績および競争力が認められ正式受注に至つたもの。契約内容は、基本設計、詳細設計、機器資材調達、テクニカルアシスタントサービスを含む一括請負で、完成は2004年中頃の予定、本件には国際協力銀行と日本貿易保険による輸出制度金融(バンクローン)によるファイナンスが予定されている。 TECは昨年6月に同アサルイエ地区でNPCが計画するアロマプロジェクトを受注、本件は同社にとり最近のイランでの大型受注第2段となる。TECおよび千代田化工はイランを含む世界各地で大型プラント建設の実績があり、これらの実施能力が認められたもの。エンジニアリング業界各社はプラント市場において相互の強みを生かすアライアンス方式を取り入れるケースが増加している。TECと千代田化工が海外大型プロジェクトで共同受注するのは初めてとなる。 |