2008年06月12日 | |
積水化成品、高密度PE発泡シート「ピーセル」上市 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化成品工業 |
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積水化成品工業は12日、マイナス40度Cの低温度領域で包装・物流用として使用でき、耐薬品性などにも優れた高密度ポリエチレン発泡シート「ピーセル」(商品名)を開発、本格上市したと発表した。 最近、食品包装用として使用されている「ポリプロピレンシート」や「耐寒ポリスチレンシート」などは、冷凍状態で食品保存した場合、破損や割れが生じる懸念があるが「ピーセル」は低温度領域でも割れにくく、かりに割れた場合でも破砕片が発生しない。また発泡シートのため緩衝性・断熱性があり“食の安全・安心”に最適。 物性面ではマイナス40℃の耐寒衝撃性と、110℃の耐油温度を持っている。主な特徴は以下の通り。 (1)低温度領域で、柔軟性に富み、耐衝撃性に優れている(割れた場合でも破砕片が発生しない)。 (2)耐油性、耐薬品性に優れている。 (3)透湿性が低く、耐水性に優れている。 (4)熱成形性が良好。 (5)発泡体なので断熱性がある。 (6)印刷フィルムとのラミネート加工も可能。 (7)独特の風合いがある。 (8)バリアーフィルムとのラミネートによりバリアー性能を付加することもできる。 今後の事業展開としては、バリアー性真空冷凍用容器の開発をさらに進めるほか、各種のフィルムとラミネートし、機能性の高い複合品を上市していく。また他素材シートとのラミネートにより、剛性アップをはかる。さらに非食品分野、特に工業用途(緩衝紙・合紙・養生シート等)への展開をはかる、などを計画している。2008年度約1億円、2009年度には2億円の売上を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1213248818.pdf |