2008年06月16日
ナフサの先週の契約価格が再び反騰
C&F/日本、平均はトン1,141ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社や石油並びに石油化学企業筋によると、日本勢各社が先週中に国際スポット市場で契約した石油化学用ナフサのC&F価格の平均はトン当たり1,1401ドルとなった。

 前の週の平均価格を同およそ51ドル(4.7%)上回っている。前の週の平均は5週振りに下がったが、先週は原油のスポット相場が高騰したのが影響してわずか1週で反騰した。5週連続の1,000ドルの大台超えで、週単位の史上最高値となった。

 一方、北西欧のCIF価格は6週連続の上昇で同1,091.4ドルとなった。前の週の平均を同約53ドル(5.0%)上回っている。

 もっとも、原油のスポット相場の上昇率はWTIが5.1%、北海ブレントが5.9%とナフサのそれを大きく上回っている。特にC&F/日本との開きが目立つ。これは、わが国のエチレンセンターのうち3工場が定修のためエチレンプラントを運休していることによると見られる。