2008年06月17日
ロシュの糖尿病治験薬「Taspoglutide」第3相臨床試験に移行
【カテゴリー】:新製品/新技術(海外)
【関連企業・団体】:中外製薬


 中外製薬によると、ロシュとイプセンは週1回投与型としては初となるヒトGLP-1の第2相臨床試験の肯定的な結果を米国糖尿病協会の年次総会で発表した。

 同発表によると、ロシュとイプセンの糖尿病治験薬 Taspoglutide の忍容性と有効性は、2型糖尿病患者の治療でおおむね良好であり、わずか8週間の治療で著明な血糖コントロール改善作用および体重減少作用を示した。

Taspoglutide は、イプセンの研究から創製された週1回投与型としては初めてのヒトグルカゴン様ペプチド1類似化合物で、血糖調節に重要な役割を果たしている天然ホルモンGLP-1に類似している。

 米国糖尿病協会(American Diabetes Association:ADA)年次総会での発表結果を受けて、ロシュはTaspoglutideを第3相臨床試験に移行させることを決めた。このプログラムは2008年下半期に開始の予定である。

  ロシュは、イプセンから取得した Taspoglutide のライセンス・オプション権を06年に行使し、帝人ファーマとの共同開発・販売権が既定されている日本と、イプセンが共同販売権の保有を選択できるフランスを除く全世界でのTaspoglutideの独占的開発・販売権を獲得している。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1213677460.pdf