2008年06月17日 |
SMの生産と出荷、5月もともに前年同月を下回る |
内需は3ヵ月連続の、輸出は5ヵ月連続の前年割れ |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が17日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の5月の総生産量は274,073トン、総出荷量は268,880トンとなった。 前年同月の実績に対比すると生産は6%、出荷は8%それぞれ縮小している。生産は6ヵ月連続の、また出荷は5ヵ月連続の前年同月割れとなった。 生産が同6%減となったことの要因の一つは、定修による運休プラント数が前年同月より2基多かった点にある模様。 一方の出荷の減少は、国内向けが10%もの縮小となったのに加えて輸出も6%減と不振であったため。 国内向けの減少は、合成ゴム向けこそ49%増と引き続き好調であったものの、PS向けをはじめとする他の分野向けが軒並み大幅な縮小となったことによる。国内向けの前年同月割れは3ヵ月連続となった。 輸出の減少は、原料BZ(ベンゼン)とエチレンの高騰が続いているにもかかわらず中国向けをはじめとしたアジア向けの価格の改善が各社の狙い通りに進まないできたため新規の契約を見送るところが多かったせいではないかと見られている。輸出の前年同月割れは5ヵ月連続となった。 この結果、月末在庫は前月よりさらに15%増えて108,596トンとなっている。前年同月を44%上回っている。 【関連ファイル】 5月実績 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1213759637.pdf |