2008年06月18日 | |
鹿島石油、第2パラキシレン装置再開へ、18日停止命令解除 | |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:鹿島石油 |
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ジャパンエナジーは18日、鹿島石油の第2パラキシレン装置(年産能力42万トン=鹿島アロマティック社所有)が、4月20日の火災事故発生から約2カ月ぶりに運転再開すると発表した。同日、地元消防本部から受けていた使用停止命令が解除された。今月25日ごろには正常運転に入れる見通しである。 鹿島石油では、4月20日の事故発生後、直ちに古山富夫所長(取締役副社長執行役員)を委員長とする「事故調査委員会」を設置し、原因究明と再発防止策を検討してきた。 その結果、事故原因については「第2パラキシレン製造装置のポンプPU-752Aで、激しい振動が生じ、ポンプに付属している圧力計ノズル等を損傷したため、プロセス流体が漏えいし火災となった」などが判明した。幸い人的被害はなかった。 再発防止策として、「流体の温度とポンプの温度差が管理範囲内であることを確認したうえでポンプを起動するよう操作手順に加えた」ほか「流体の温度を把握するために、ポンプの吸引ラインに温度計を設置した」などの改善を行なった。 <鹿島アロマの主要生産設備> ・第1コンデンセート蒸留装置(60千バレル/日) ・第2パラキシレン製造装置(42万トン/年) ・第3接触改質装置(20千バレル/日) ・第1芳香族溶剤抽出装置(19万トン/年) ・第2トランスアルキレーション装置(15千バレル/日) <主要生産品目> ・パラキシレン(約42万トン/年) ・ベンゼン(約19万トン/年) ・軽質ナフサ(約85万KL/年) ・灯・軽油留分(約100万KL/年), ・プロパン(約3万トン/年) ・ブタン(10万トン/年)等 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1213776529.pdf |