2008年06月19日
PSPの出荷も前年同月割れが長期化
5月も前年比11.3%減の8,030トンと低迷
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が18日に集計したところによると、同シート(PSP)の5月の総出荷数量は8.030トンで、前年同月の実績を11.3%下回った。これで、PSPの月間出荷数量の前年同月割れは12ヵ月連続となった。
 
 最近はプラスチック加工製品の月間出荷量が前年を下回る傾向が顕著となってきている。中でも容器包装の縮小幅が大きく、しかも前年割れの連続期間が長期化しつつある。
 これには、食品メーカーや量販店に製品価格の改善を容易に受け入れてもらえない容器包装企業の多くが原燃料の相次ぐ値上げに対応するため製品の薄肉化に取り組んでいることが少なからず影響していると見られる。しかし薄肉化にも自ずと限界があるので、各社ともさほど遠くない時期に販売価格の是正に本腰を入れて挑戦していかざるを得なくなろう。
 
 PSPの5月の出荷実績と過去1年の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
PSPの08年5月の出荷実績と過去1年の累積
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1213831121.xls