2008年06月19日
仙台市が塩ビ忌避条項を削除
VECの忌避規定の撤廃要求を受け入れ
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が18日に明らかにしたところによると、仙台市はこのほど同市の塩ビ忌避規定を見直して〓塩ビ不使用〓の条項の削除に踏み切った。
 
 これは、同市が「グリーン購入推進方針(ガイドライン)」の中で、焼却によるダイオキシンの発生懸念を理由にオフィスの家具類や文具類(消しゴム)に塩ビを使用しなことを基準として定めてきた条項を完全に削除したもの。
 
 同市が今回塩ビ忌避の解除を決めたのは、VECが(1)ダイオキシン問題がすでに解決済みであること(2)塩ビが環境対応性能に優れていて長期の使用にも十分耐える材料であること、の2点を繰り返し説明し、忌避規定の撤廃を強く申し入れてきたため、同規定の正当性についてあらためて見直してみたことによる。同様の見直しと規定の撤廃は、東京都が17年度に実施済み。これからは他の自治体にも同じ動きが広まっていくと見られている。