2008年07月01日 |
日本勢によるナフサの6月の契約価格が一段高 |
月平均は5月比10%高のトン1,147ドルに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
エチレンセンター並びに大手商社筋によると、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業が6月中に国際市場で契約したナフサの月間平均C&F価格は、トン当たりおよそ1,147ドルとなった模様。 5月の平均価格を同105ドル強上回っている。率にすると約10%高となる。これで日本勢による月単位の契約価格は昨年9月以降10ヵ月連続の上昇となった。うち5月と6月はともに10%台の上昇率となる。1月の平均契約価格に比べると、同288ドル(34%弱)もの値上がりとなる。 同じ6月の原油のスポット価格は、WTIを例に取ると1バレル134ドル強で前月に対する上昇率は7%弱となっている。これまでの数ヶ月は、日本勢のナフサの契約価格のアップ率がWTIのそれを下回るかたちで推移していた。それが6月は逆転となったわけ。原油の先高観の再燃に根ざしたスポットナフサの引き合いの活発化が大きな要因というのが関係者に共通した見方となっている。 なお、6月の契約分がわが国に到着する7月中旬から8月末までの平均CIF価格は、為替がほぼ現状通りと仮定すると1キロリットル当たり86,000円前後となる公算が濃い。 |