2008年07月09日 |
ポリプラスチックス、液晶ポリマー「ベクトラ」緊急値上げ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:ポリプラスチックス |
ポリプラスチックスは9日、液晶ポリマー(商標:ベクトラ)の販売価格改定を決めたと発表した。8月1日出荷分から実施する。 世界的な原燃料価格の高騰が続くなか、液晶ポリマーの主要原料価格も最大で2倍となるなど大幅なコスト上昇を招いている。このため同社は、今後安定供給責任を果たしていくためにも価格改定が必要と判断した。 <価格改定幅>(単位:1キログラム当たり) ・各種コンパウンド : 国内 :150円〜350円 、海外 :1.5〜3.5 USドル ■液晶ポリマー(LCP)「ベクトラ」とは: 液晶ポリマー(LCP)は、エンジニアリングプラスチックの中でもスーパーエンプラと呼ばれる高機能樹脂の一つで、同社は、1986年に米セラニーズ社(現Ticona社)から「ベクトラ」の輸入販売を開始した。さらにコンパウンドの国産化により、アジア地域でのパイオニアとして市場の開拓・拡大に注力してきた。 1996年には富士工場にポリマー重合プラントを建設しポリマーの国産化を実現、2001年には富士工場の重合能力を増強し、現在年産8,200トンのポリマー製造能力をもっている。 この間、ベクトラLCPは、機械物性に優れる「ベクトラAシリーズ」、耐熱性および流動性に優れる「ベクトラEiシリーズ」、さらに耐熱を高めた「ベクトラTシリーズ」、最高レベルの耐熱性と良成形性を両立した「ベクトラSシリーズ」など、用途や使用条件に応じた製品ラインアップを拡充し、LCPトップメーカーとしての地位を固めてきた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1215592438.doc |