2001年05月22日
トクヤマ・宇部興産両社、山口県内のごみ焼却灰を共同で再資源化
セメント原料に再利用「山口エコテック」設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、トクヤマ

 山口県に大型セメント工場をもつトクヤマ、宇部興産の両社が、県内で排出されるごみ焼却灰をセメント原料として再資源化する事業に共同で乗り出す。
 県が推進している山口ゼロエミッション計画の一環となるもので大量に発生するごみ焼却灰の処理を引き受けることによって、循環型社会構築に産業の側から協力する。
 両社は今年4月、共同出資会社「山口エコテック株式会社」を設立済み。2002年4月操業開始を目標にトクヤマの徳山製造所東工場内に年間処理能力5万トンの原料化設備を35億円で建設する。原料化した焼却灰はトクヤマ南陽工場(年産600万トン)と宇部興産宇部工場(同190万トン)でそれぞれポルトランドセメントの原料として再利用する。
 共同会社「山口エコテック」は資本金2,000万円(両社折半)で、本社を徳山市晴海町7-46、トクヤマ徳山製造所東工場内に置き、社長は羽矢安秀氏(宇部興産より出向)、専務に古川 明登氏(トクヤマより出向)。
 このように大規模で効率的に焼却灰のリサイクルが行われるのは全国でも初めて。