2008年07月11日 |
ダウケミカル、ローム アンド ハースを買収 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:ダウ・ケミカル日本 |
ダウケミカルは10日、 188億ドルでロームアンド ハース(R&H)を買収する契約を締結したと発表した。現金153億ドルで全株式を買収し、R&Hの35億ドルの借入金を引き継ぐ。 ダウのAndrew N. Liveris CEO は、この買収はダウを、高付加価値で多角化した化学品・先進材料会社という「明日のダウ」に変貌させる重要な一歩であるとし、機能製品と先進材料で世界の主導的地位を占める米国最大のスペシャルティケミカル会社になると述べた。 ダウは基礎化学品と機能性化学品のバランスが取れ、多角化し、上流から下流までの統合会社で、グローバルに活動し、生産性と信頼性が高い、技術優位の企業となることを目指し、原料価格変動の影響を受けやすい基礎部門をAsset light strategy(JV化)により進めることを明らかにしている。 同社は昨年12月、クウェート国営石化会社 Petrochemical Industries Company (PIC) との間でグローバルな石化JV(50/50)を設立すると発表した。JVは米国に本拠を置き、PE、PP、PC、エチレンアミン、エタノールアミンを製造販売する。 今回のR&Hとの合併を合わせると、2007年ベースで、機能製品・先進材料の売上高比率が、従来の51%から69%に高まる。 この買収に際し、億万長者のWarren Buffett の Berkshire Hathaway が30億ドル、クェート投資庁が10億ドルを優先株購入の形で出資する。 |