2008年07月15日
協和発酵、スイス・ロンザ社との戦略的共同研究を拡大
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:協和醗酵

 協和発酵は15日、Lonza Group Ltd(スイス・バーゼル)との間で、ロンザ社が保有するバイオ医薬品生産技術である「GS Gene Expression SystemTM」について、協和発酵およびその米国子会社であるBioWa Inc.(バイオワ社)が同システムを使用できる、権利許諾契約を同日付で締結したと発表した。

 ロンザ社とバイオワ社はすでに07年末、ロンザ社の保有する「GS Gene Expression SystemTM」と、協和発酵、バイオワ両社が持つ独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT」を組み合わせる、戦略的研究業務提携契約を締結している。

 今回の契約により、協和発酵とバイオワ社は「POTELLIGENT」を応用して開発される抗体医薬候補ならびに遺伝子組換えタンパク医薬品の製造にロンザ社の「GS Gene Expression SystemTM」を使用することができることになった。


■GS Gene Expression SystemTMについて
 GS Gene Expression SystemTM (GS: グルタミン合成酵素)は、グルタミン合成酵素系をタンパク発現株の選抜に用いる遺伝子発現系で、医療用の遺伝子組換えタンパク質生産およびモノクローナル抗体の生産に使用される。 100社近くのバイオテクノロジー企業 / 製薬会社、および75を超える大学などの研究施設が採用しており、すでに世界的に業界標準のバイオ医薬品生産技術として確立されている。

 このシステムの特徴は、高生産細胞株の確立の速度と使いやすさにあり、さらに治療用タンパク質生産におけるコストの効率化をもたらすとされている。
 
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1216106721.pdf

(英文)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1216106721.doc