2008年07月15日 |
PSの出荷、6月は4カ月ぶりに前年を上回る |
生産は3カ月連続の前年割れで、在庫が大幅減に |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が15日発表したところによると、PS(ポリスチレン)の6月の総出荷数量は83,781トンで前年同月の実績を6%上回った。PSの月間出荷量が前年同月を上回るのは4カ月ぶり。 一方の生産は62,174トンで逆に前年同月を7%下回った。3カ月連続の前年同月割れであり、この結果6月末在庫は前年同月比9%減、前月比20%減の85,460トンに縮小した。月末在庫が90,000トンを割り込むのは06年9月いらいで各社の減産効果が表われたといえる。 同樹脂の6月の総出荷数量が前年同月を上回ったのは、国内向けが80,284トンで同6%増、輸出が3,497トンで同じく6%増とともに順調な伸びを見せたため。国内向けは4カ月ぶり、一方の輸出は18カ月連続の前年同月超えとなった。 国内向けは、包装用をはじめとする需要分野の全てが前年同月超えとなった。包装用は7%増で3カ月ぶり、電機工業用は0.3%増で4カ月ぶり、雑貨産業用は17%増で15カ月ぶり、FS用は4%増で8カ月ぶりの前年同月超えである。 もっとも、6月の国内向け需要には、PS各社が相次いで値上げを打ち出したため、いわゆる前倒し需要が発生したと見られる。 また過去3カ月の国内向け出荷が低調であったので、同樹脂の今年上期合計の総出荷量は前年同期を5%下回って434,571トンにとどまった。輸出は21,165トンで前年同期を11%上回ったが、肝心の国内向けは413,406トンで6%減となった。包装用が1%減、電機工業用が3%減、雑貨産業用が17%減、FS用が12%減と全ての分野が前年同期割れとなった。 【関連ファイル】 6月実績 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1216115107.pdf |