2008年07月17日 |
EPSも出荷の前年割れが長期化 |
6月は5%減、上期計も8減と低迷 |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会 |
発泡スチレンビーズ(EPS)も出荷の不振が長期化してきた。発泡スチレン工業会が17日に集計したところによると、6月の総出荷数量は14,526トンで前年同月比は5.0%減となった。これでEPSの月間出荷数量の前年同月割れの連続記録は11ヵ月に延びた。 6月の不調は、消費量が最も大きい水産用が3.3%減と引き続き低調であったのに加え、その他成型品用が11.4%減、家電用が9.5%減と準主力用途分野が大幅な縮小を遂げたことによる。水産用は14ヵ月連続の、その他成型品用は9ヵ月連続の、家電用は11ヵ月連続のそれぞれ前年同月割れとなっていて不振の長期化に歯止めがかからないままきている。4月と5月が前年を上回り6月に期待が寄せられていたブロック用も3ヵ月振りの前年割れとなった。 反面、農業用は10.2%増えて5月の大幅減から脱却した。 この結果、今年上期(1〜6月)の総出荷数量は79,658トンとなった。前年同期の実績を8.0%下回っている。農業用は8.1%増えているが、他の主力分野は軒並み前年同期を大きく下回っている。下期によほど大幅な回復がない限り、年間出荷量は4年連続のマイナス成長となる。 EPSの需要分野別の6月の出荷実績と1〜6月合計は別表の通り。 【関連ファイル】 EPSの6月の出荷実績と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1216260658.xls |