2008年07月17日
日立化成、蘇州に感光性フィルム開発センターを設立
中国市場向け製品の開発と競争力強化目指す
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:日立化成工業
日立化成工業(蘇州)

 日立化成工業は17日、中国子会社の日立化成工業(蘇州)有限公司(本社:中国江蘇省蘇州市)が、敷地内に5億2000万円をかけてプリント配線板用感光性フィルムの開発センターを設立することを決めたと発表した。中国市場にマッチした新製品の開発と競争力強化を図るのが狙い。
 
 中国では現在、日本、韓国、台湾などのプリント配線板メーカーの工場が数多く稼動しているほか、現地メーカーが生産を拡大、“世界最大の感光性フィルム市場”に発展している。
 
 日立化成グループは、中国華東地区のユーザーへは日立化成工業(蘇州)、華北地区へは日立化成工業(煙台)、華南地区へは日立化成工業(東莞)からそれぞれ感光性フィルムを供給し、開発研究は日立化成山崎事業所で行なっているが、中国市場のニーズに対応した製品開発は現地で行なうのが最善と判断し、今回の開発センター設立となった。今後、建屋の建設などを行い、09年4月から本格稼動を開始する。

 日立化成グループは、日本、中国(東莞、蘇州)、マレーシアに感光性フィルムの生産拠点、また中国(東莞、蘇州、煙台)、台湾、韓国、マレーシア、オランダにスリット拠点を持ち、感光性フィルム事業では世界トップシェアを有している。

【日立化成工業(蘇州)有限公司の概要】
(1)社名 : 日立化成工業(蘇州)有限公司
(2)所在地 : 中国江蘇省蘇州市蘇州工業園区興浦路198 号
(3)資本金 : 2,000万USドル
(4)出資者 : 日立化成工業 100%
(5)代表者 : 総経理 佐藤洋三
(6)事業内容 :半導体用封止材、感光性フィルムの製造及び販売
(7)今回投資額 :5億2千万円
(8)投資内容 : 建屋、評価設備
(9)開発センター開発内容: 感光性フィルムの開発等
(10)開発センター本格稼動: 2009年4月

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1216273623.pdf